top of page
検索

基本方針 防災まちづくり ⑥

【内容】

  1. これまでの論点整理

  2. 「防災を目的」にしないまちづくり

  3. 「防災」の習慣化


1.これまでの論点整理

防災まちづくりに対する定義や歴史、近年の動向などの論点は、下記の通りです。

  1. 防災まちづくりの定義は、自然災害に伴う被害をできるだけ小さくするように、災害に強い街を作っていく、行政と市民との協働努力。

  2. 日本は災害大国であり、近年ますます激甚化する自然災害に対応した対策が急務。

  3. 防災施設の建造というハード思考から、減災、自助・共助のよる避難重視のソフト思考に移行。

  4. ほぼ毎年起こる地震と台風による被害の中で、阪神淡路大震災や東日本大震災で、公助の限界と、自助・共助の重要性を再認識。

  5. 防災まちづくりとは、都道府県や市区町村を経て、地域の防災計画づくりを通した防災ひとづくりのこと。

  6. 公助依存に伴う自己判断の難しさ、コミュニティの希薄化に伴う他人への支援の難しさ、不確かな将来に備えた防災コストの難しさが課題


2.「防災を目的」にしないまちづくり

次世代の防災まちづくりの課題は、「公助への依存が高かった日本人が、災害の激甚化とコミュニティが希薄化した環境の中で、いかにして自助・共助重視に意識転換できるのか?」だとまとめられます。

「防災」を目的に、「共助すべき」と言う責任意識で、近隣住民や要支援者に声がけしたとしても、賛同者や巻き込める人たちは、限られてしまうのではないでしょうか。

「すべき」と言う概念では、自治体もコミュニティも個人も、自助・共助・公助の範囲を押し付け合い、責任転嫁ゲームに終始してしまいます。

シン防災まちづくりでは、「防災を唱える防災まちづくり」ではなく、「(地域)コミュニティ」における(防災以外の)多様な活動を活性化する事によって、結果的に「防災にも」強くなるというインクルーシブなスタンスを重視したいと思います。

「助ける」と言う「能動態」でも、「助けられる」と言う「受動態」でもなく、各々が「助かる」と言う【中動態】スタンスでの関わりを検討します。


3.「防災」の習慣化

シン防災まちづくりとは、インクルーシブな防災活動ですから、できるだけハードルを下げることによって、日常行動の中に折り込んで習慣化することが必要だと考えます。

では何を習慣づければ良いのでしょうか?

ここでは、下記の3つの方策を提案します。

方策1:自己判断の習慣化

方策2:要支援者連携の習慣化

方策3:ライトな防災行為の習慣化


次回以降で、具体的な方策について触れていきます。

最新記事

すべて表示

今なぜ シェアオフィスを考えるのか?  シン・シェアオフィス ①

【内容】 自宅でも企業オフィスでもない仕事場の必要性 サードワークプレイス市場 シェアオフィスの可能性 1.自宅でも企業オフィスでもない仕事場の必要性 コロナ禍で普及したテレワークですが、空間面・設備面の課題から、自宅のワーキング環境では十分な生産性の確保が難しいと、実感した人も多いと思います。 とは言え、週に2〜3日の出社とテレワークとを併用する、「ハイブリッド勤務」の快適性を実感してしまったワ

駅と鉄道会社の未来 シン駅3.0 ⑩

【内容】 1. 顧客接点のさらなる活用 2. ライフスタイルの共創 3. 「共創」から「競創」へ 1.顧客接点のさらなる活用 セブンイレブンジャパンの2022年年間売り上げは約5.1兆円で、その60%をオリジナル商品が占めると言われます。 同社では、1日1300万人の顧客(POS)データを元に、単品・個店・客層別の情報を、サプライヤーとも即時共有し、商品開発や製造計画、在庫管理や受発注に活用されて

駅の進化の効用 シン駅3.0 ⑨

【内容】 1.小田急電鉄の挑戦 2.「三方よし」の必要性 3.「お客さま」から「参画者」へ 1.小田急電鉄の挑戦 小田急電鉄は、コロナ禍を経て、「社内ベンチャーの育成」に力を入れています。 「クライマー制度」という独自の社内ベンチャー制度で、社内からアイディアを募り、さまざまなプロジェクトを事業化しています。 特徴的なのは、「地域の課題解決」というスタンスで、デジタルを活用して、鉄道とは直接関係の

Comments


bottom of page