top of page

卒・売り場思考の商業施設③ D2Cメーカーとの連携目的とゴール設定

  • 2022年1月19日
  • 読了時間: 2分

商業施設がD2 Cメーカーを導入にあたっては、単に空き区画を埋めたり、賑やかしアイテムとして扱うべきではありません。商業施設におけるD2Cメーカーは、オフィスにおけるコワーキングスペースに相当すると考えます。オフィス市場において空き区画の活用方策としてスタートしたコワーキングスペースは、定着・普及に伴いスタートアップ特化・コミュニティ特化・サテライト特化など、多彩なタイプに分類され各々適したデザインやサービスが対応しています。商業施設においてもD2Cメーカーの特性と狙いとを見極め、きめ細かく対応していく必要があると考えます。例えば①オンラインショップにおける「話題・エポックづくりやオフ会」としての機能を重視するなら、ファンミーティングの開催に適した環境演出や、インフルエンサーとのマッチングサービスなどが有効になると考えます。②D2 Cメーカーがその「世界観やライフスタイルの強化」を目的にしているのであれば、類系商品・ショップ同士を合わせる雑誌編集的な感覚での演出や、関連セミナーや展示会の開催サービスを付加するなど体験価値の提供が必要かもしれません。③商品開発ステップで、「顧客データやフィードバック」が求められるのであれば、b8taや蔦屋家電のように対応できる人材の配置やセンサー設備が必要でしょうし、さらに一歩進んで客が滞留・体験し、意見交換しやすい環境づくりが有効です。

このように単なる店舗区画ではなく「売らないショップ」として、スタジオであり、ミュージアムであり、ラボとしての位置付けと演出・対応が必要になるのです。新しいコンセプトで生まれる「売らないショップ」には、従来の固定賃料+売り上げ歩合賃料の図式ではない、【効果測定と対価】が求められるのです。


 
 
 

最新記事

すべて表示
人生観都市の定義 人生観都市 ②

【内容】 第1章 人生観都市とは何か 第2章 人生観都市を構成する考え方 第3章 人生観都市が目指す社会と都市の姿 第1章 人生観都市とは何か 人生観都市とは、人が「どう生きるか」「どう老いるか」「何を残すか」といった人生そのものを支えることを目的とした都市の考え方です。 これまでの都市は、便利さや効率、経済成長を重視して発展してきました。働く、買う、移動する、消費するといった機能を高めることで、

 
 
 
今なぜ 人生観都市なのか? 人生観都市 ①

【内容】 第1章 成長社会型都市の限界 第2章 人生観の喪失と成熟社会の課題 第3章 人生観都市という新たな都市モデル 第1章 成長社会型都市の限界 これまでの日本の都市は、高度経済成長を背景に、「便利で効率的な都市」を目指して発展してきました。都市には、生産、消費、移動、情報、商業などの機能が集積し、生活を豊かにするためのインフラが整備されてきました。その結果、日本は世界でも有数の便利で安全な都

 
 
 
ディベロッパーのアップデート メタディベロップメント 23

【内容】 第一章 床貸し商業の限界と構造転換の必然 第二章 覚悟と主体性が生む新しい収益構造 第三章 都市ブランド戦略への拡張 第一章 床貸し商業の限界と構造転換の必然 本章では、従来型商業を中心とした都市開発の限界と、その構造的課題について整理します。 これまでの商業施設は、テナント面積を最大化し、賃料収入を積み上げる「床貸しモデル」を基本としてきました。しかし現在、このモデルは増収余地

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page