top of page
検索

「不」動産から「可」動産へ

先日あるプロジェクト部会で都市に「動き」の要素を持ち込んではどうか?という提案がありました。

そのイメージは建物が線路上に並んで動くというもので最初は何のことかわかりませんでしたが、このような位置づけにすることによってそこでの活動を非常に軽やか検討・推進できるというのです。

「ちょっとやってみる」「試してみる」というふうに上手くいかねければ止めれば良い。

そんな感覚で始められる事が大切だと言います。

都市開発などの不動産事業は関わる金額が大きい為、どうしてもその事業の決断にも、建設にも、とにかく始めるまでに時間がかかり、ビジネスサイクルが間に合わない場合が多くなります。

「1〜2日のイベントと本格建設との中間的な事業」例えば3ヶ月ほどの季節限定ショップ&レストラン、展覧会・エキジビション、各種広告・プロモーション、技術的な実証実験や社会実験などいろいろな活用が考えられます。

場合によってはプロジェクトルーム的な業務スペースやアーティスト・イン・レジデンスなどの活動拠点にも利用できそうです。

ITビジネスがまず「β版サービス」を提供し、ユーザーの反応を見ながら修正し、精度を高めて「本格サービス」を行こうするのと同じスタンスです。

このように街のニーズに対応した様々なファシリティを「作ってみる」ことができると、街が非常に活動的で変化と刺激に満ちた環境になります。

まさに「劇場都市」ですね。従来の不動産として「永続性のある、確かなモノ」だけでなく「気軽に試してみる」感覚の可動産的な事業の受け皿づくりこそ、時代の求める都市環境ではないかと思いました。

最新記事

すべて表示

今 なぜ「道の駅」なのか? シン道の駅 ①

【内容】 登録件数1200ヵ所を突破したヒット施策 進化する道の駅 「道の駅」のあり方検討     1.登録件数1200ヵ所を突破したヒット施策 郊外の幹線道路をいくと、よく見かけるようになったのが「道の駅」です。 「道の駅」とは一般道路に整備された「高速道路のサービスエリ...

プロジェクト推進の未来 ベクトル・メイク ⑩

【内容】 都市開発プロジェクトの手順 未来に踏み出す 都市開発の成功とは       1.都市開発プロジェクトの手順 都市開発関係の仕事に就いて30年余りになりますが、以前から疑問に思っていたことがあります。 それは「どうして何度も、何度も、計画を作り直す手戻りが起こるのか...

ストーリー化 ベクトル・メイク ⑨

【内容】 ワークショップの熱狂と限界 ストーリーとして組み立てる 企業連携で外圧を活用する     1.ワークショップの熱狂と限界 前述した通り、 ワークショップは、適切なファシリテーションによって、心理的安全性が確保された「前向きな場」が醸成されると、一種の熱気を帯びてき...

댓글


댓글 작성이 차단되었습니다.
bottom of page