top of page
検索

ワーケーションの可能性

先日、信州の街づくりについてディスカッションしました。

高崎経済大の井門先生から信州だけでなく雪の深い地方都市はどうしても「夏中心観光」になってしまい、ホテルなどが通年雇用の正社員を維持できず、サービス水準の向上の足かせになっている、

というコメントをもらいました。さらにこの20年来の「個人消費頼り」はもう限界にきているのではないか?これからは「JAL植木社長が提唱する【ワーケーション】のような、新しい働き方=法人需要の喚起が鍵になると思う」とも仰っていました。

ワーケーションとは「ワーク×バケーションの造語で、リゾート地などのサテライトオフィスで働きながら休暇を取る」という考え方です。

政府が進める「働き方改革」と連携し、「ワーケーション推進×地方リモートオフィス整備」が進み、これに都会育ちの子供たちを一定期間地方で受け入れてみる「デュアルスクール制」などが組み合わされると、様々な街・場所で暮らし働いてみたいと言う人達が大幅に増えるのではないか?とのディスカッション結果になりました。

そしてこのような仕組みこそが「優秀な人材を繋ぎ止める新しい福利厚生制度」になると予想されます。

その結果、夏中心観光地の一過性の集客キャンペーンとは異なる【地力】を育むことになり、日本全体の観光サービス水準の向上につながっていくのだと実感したディスカッションでした。

軽井沢など東京と連携した発展を模索する私たちの活動とも共感できると思います。

最新記事

すべて表示

今 なぜ「道の駅」なのか? シン道の駅 ①

【内容】 登録件数1200ヵ所を突破したヒット施策 進化する道の駅 「道の駅」のあり方検討     1.登録件数1200ヵ所を突破したヒット施策 郊外の幹線道路をいくと、よく見かけるようになったのが「道の駅」です。 「道の駅」とは一般道路に整備された「高速道路のサービスエリ...

プロジェクト推進の未来 ベクトル・メイク ⑩

【内容】 都市開発プロジェクトの手順 未来に踏み出す 都市開発の成功とは       1.都市開発プロジェクトの手順 都市開発関係の仕事に就いて30年余りになりますが、以前から疑問に思っていたことがあります。 それは「どうして何度も、何度も、計画を作り直す手戻りが起こるのか...

ストーリー化 ベクトル・メイク ⑨

【内容】 ワークショップの熱狂と限界 ストーリーとして組み立てる 企業連携で外圧を活用する     1.ワークショップの熱狂と限界 前述した通り、 ワークショップは、適切なファシリテーションによって、心理的安全性が確保された「前向きな場」が醸成されると、一種の熱気を帯びてき...

Commenti


I commenti sono stati disattivati.
bottom of page