top of page

ワーケーションの可能性

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2017年9月11日
  • 読了時間: 2分

先日、信州の街づくりについてディスカッションしました。

高崎経済大の井門先生から信州だけでなく雪の深い地方都市はどうしても「夏中心観光」になってしまい、ホテルなどが通年雇用の正社員を維持できず、サービス水準の向上の足かせになっている、

というコメントをもらいました。さらにこの20年来の「個人消費頼り」はもう限界にきているのではないか?これからは「JAL植木社長が提唱する【ワーケーション】のような、新しい働き方=法人需要の喚起が鍵になると思う」とも仰っていました。

ワーケーションとは「ワーク×バケーションの造語で、リゾート地などのサテライトオフィスで働きながら休暇を取る」という考え方です。

政府が進める「働き方改革」と連携し、「ワーケーション推進×地方リモートオフィス整備」が進み、これに都会育ちの子供たちを一定期間地方で受け入れてみる「デュアルスクール制」などが組み合わされると、様々な街・場所で暮らし働いてみたいと言う人達が大幅に増えるのではないか?とのディスカッション結果になりました。

そしてこのような仕組みこそが「優秀な人材を繋ぎ止める新しい福利厚生制度」になると予想されます。

その結果、夏中心観光地の一過性の集客キャンペーンとは異なる【地力】を育むことになり、日本全体の観光サービス水準の向上につながっていくのだと実感したディスカッションでした。

軽井沢など東京と連携した発展を模索する私たちの活動とも共感できると思います。

 
 
 

最新記事

すべて表示
日本的OSはどのように形成されたのか 日本的OS ④

【内容】 自然との共生から始まった「関係性の思想」 武家の倫理と共同体の協調 二重構造と現代的再評価     1.自然との共生から始まった「関係性の思想」 日本的OS──すなわち「空気を読み、相手を察し、秩序を保つ非言語的な社会システム」は、けっして近代に偶然生まれたもので...

 
 
 
揺れる世界、穏やかな日本“見えない秩序” 日本的OS ③

【内容】 怒りと正義が衝突する世界 なぜ日本は「安定」して見えるのか 日本的OSは“思想資本”になり得るか     1.怒りと正義が衝突する世界 現代の世界は、まさに「揺れている」と表現すべき時代に突入しています。 ウクライナ戦争やイスラエル・パレスチナの紛争、米中による経...

 
 
 
日本的OSとは何か 日本的 OS ②

【内容】 「見えないのに、確かにある」――OSとしての日本文化  「心地よさ・信頼・関係性」――三本柱から成るOS構造 世界が見直し始めた「日本的OS」の価値     1.「見えないのに、確かにある」――OSとしての日本文化...

 
 
 

Kommentare


Dieser Beitrag kann nicht mehr kommentiert werden. Bitte den Website-Eigentümer für weitere Infos kontaktieren.

Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page