top of page
検索

ベクトル・メイキング:まちづくり再考 ③

【内容】

1.「共創の公式」による認識共有

2.「共創資料」による視野角長と、「ブースト感のあるコンセプト」導出

3.「プロジェクト・ストーリー」による納得解づくり


1.「共創の公式」による認識共有

関係者の認識共有には、検討プロセスの可視化が有効だと考えます。

まず「①目指すべきゴール」と「②現状」とを明らかにします。

その上で、「①と②のギャップ」として「課題」を抽出するのです。

この課題の「解決方策」を検討するには、

立地やプロジェクトにおける「③リソース」に「④コンセプト」の掛け合わせが、有効になります。

この両者の関係を料理に例えると、「③リソース」は「食材」であり、「④コンセプト」が「レシピ」になります。

このような検討プロセスのワークショップを実施することで、課題やコンセプトに関する関係者の認識が共有されます。


2.「共創資料」による視野拡張と、「ブースト感のあるコンセプト」の導出

単にワークショップを開催しただけでは、既存の知見の積み重ねで終わってしまいます。

ワークショップにおける検討の質を高める為に、様々な先進事例やマーケティング・データなどの「共創資料」による「視野拡張」を行います。

さらに、これまでのプロジェクトマネジメントの経験から得た、「実践的知見」と「戦略思考」による、「ブースト感のあるコンセプト」を導出します。

まちづくりのコンセプトには、みんなをワクワクさせる「ブースト感」が不可欠だと考えます。


3.「プロジェクト・ストーリー」による納得解づくり

ワークショップ得られた知見を、対外的に理解・共感してもらうために、

① WHY:なぜ、そのプロジェクトを推進するのか?

② HOW:どのような道筋でプロジェクトを推進するのか?

③ FUT URE:そのプロジェクトによって、どんな未来が開けるのか?

などのポイントを網羅した、「プロジェクト・ストーリー」として仕上げることが有効です。

このようなプロセスを経て、様々な関係者が「腹落ちできる納得解」としてまとまるのです。


従来のような「正解」のない時代だからこそ、

まちづくりプロジェクトには、「納得解」による「ベクトル・メイキング」が、不可欠だと考えます。

最新記事

すべて表示

【内容】 1.墨田区立川3丁目の奇跡 2.地域の再構築 3.「初心者1st」で組み上げ直す 1.墨田区立川3丁目の奇跡 廃れた「お祭り」を、「子ども」をきっかけにして復活させた事例があります。 20年以上前は、神輿の担ぎ手は同好会頼り、盆踊りは高齢者のカラオケ大会になってしまい、新しい担い手が寄り付かなかった「立川3丁目の夏祭り」は、地元の久保田健一さんの奮闘を中心に、蘇りました。 神輿の担ぎ手を

【内容】 1.これまでの振り返り 2.お祭りの構造を再考する 3.お祭りアップデートの方向性 1.これまでの振り返り ①全国に30万あるといわれる日本の「お祭り」は、2016年「山・鉾・屋台行事」,2021年「来訪神:仮面・仮装の神々」として、ユネスコ登録され注目を浴びます。華やかで参加性もあり、インバウンドにも人気な一方で、担い手不足などで、消滅の危機に瀕した祭りが多い状況です。 ②お祭りとは、

【内容】 1.「〇〇不足」の根本原因 2.日常と非日常とのズレ 3.誰のためのお祭りなのか? 1.「〇〇不足」の根本原因 「お祭りの魅力・効用」と同様に、「お祭りの課題」として挙げられるの、下記の4点です。 ①人手不足 ②資金不足 ③宣伝不足 ④アイディア不足 では、何故このような「〇〇不足」に陥るのでしょうか? お祭りの魅力が、「日常の中の、非日常性によるガス抜き」だとするなら、この「日常と非日

bottom of page