検索

ファンマーケティングではココを押さえよう:ファン・タウン ③ファンマーケティングの計画ポイント

更新日:11月4日

ファンの定義と価値に続いて、「どのようにして、ファンを増やしていくのか?」

ファンマーケティングの計画ポイントについて、検討します。

【内容】

  1. マーケティング・コミュニケーションの進化

  2. ファンマーケティング事例としての「スターバックス・コーヒー」

  3. ファンマーケティングの3つのアプローチ

  4. ブランド化のための「成長投資」というスタンス


1. マーケティング・コミュニケーションの進化

ファンマーケティングを検討する際には、まずマーケティングにおけるコミュニケーションの進化を確認する必要があります。

従来のように認知、検討、確認、購入という「流通チャネルの終点としての消費者」ではなくなっています。

消費者は発信者でもあり、購入後の体験、感想などを、SNSを通じて拡散します。

情報量が溢れすぎ、広告などでの商品情報の99,996%はスルーされるという時代には、家族や友人など、「類友」からの情報こそが、最も信頼される商品情報なのです。


2. ファンマーケティング事例:スターバックスコーヒー

ファンマーケティングの成功事例として、真っ先に挙げられる「スターバックスコーヒー」は、テレビCMなど大規模な広告はほとんど使いません。

①寛げる店舗づくり

②高品質の商品

③居心地の良い接客

を基本にした「スターバックス体験」の提供に徹しており、広告に頼らずとも高い認知度を獲得しています。

また顧客同士で、新商品やおすすめのカスタマイズなどの、情報発信が繰り返される事で、すでにスターバックスを利用したことがある人に向けて、マーケティングが行われています。


3.ファンマーケティングの3つのアプローチ

「ファンベース」を提唱する佐藤尚之氏によると、ファンマーケティングを進める上で大切な事は「情緒価値を伸ばすこと」だとされています。

「機能価値はコピーできるけれど、情緒価値はコピーできない」というわけです。

具体的なアプローチとして次の3点を挙げています。

  1. 共感を強くするファンの声に傾聴し、ファンである事に自信と喜びを持ってもらう

  2. 愛着を強くする商品にドラマやストーリーを纏わせ、ファンとの接点を増やし、大切にする。

  3. 信頼を強くする本業を細部まで誠実に見せ、丁寧に説明し、社員の信頼を大切にし「最強のファン」にする。


4.ブランド化のための「成長投資」というスタンス

「ファン化」とは商品を買って頂くためにかかる「広告コスト」ではなく、ブランドを育てるための「成長投資」だというスタンスが大切です。

ブランド価値をもう一度見直し、部署を超えたプロジェクトで、指名買いしてもらえる「ファン」を地道に作る戦略が必要です。



今回はファンマーケティングの計画ポイントを整理しました。次回以降では、まちづくりへの展開を検討していきます。


最新記事

すべて表示

ビジネスパーソンの生産性を高める方法として、「マインドフルネス」が注目を浴び出して、 10年以上になります。その理由と仏教界の受け止め方を整理します。 【内容】 マインドフルネスとは 「黒船」としてのマインドフルネス マインドフルネスの流行と仏教界の戸惑い 1.マインドフルネスとは 仏教、特に禅宗に近い活動として、近年注目を集めているのが「マインドフルネス」です。 マインドフルネスという言葉を広め

歴史と伝統のイメージが強い神社仏閣ですが、実は時代のニーズに対応して、様々なマーケティング施策・観光振興策を駆使してきました。 清水寺の観光振興 太宰府の学業成就 川崎大師の初詣 湯島天神の絵馬 浅草神社の夏詣で 1.清水寺の観光振興 昭和30年頃まで、清水寺の観光客は極めて少なく、産寧坂には店舗もなかったと言います。そこで清水寺は観光振興のために、御堂の下を大随求菩薩の胎内に見立てた「胎内巡り」

これまでの街づくりと社寺仏閣との関係を整理し、これからのあり方について、検討します。 【内容】 今昔の街づくりでの位置付け 都市における社寺の可能性 シビックプライドの拠点としての社寺整備 1.今昔の街づくりでの位置付け 江戸時代までの社寺は、街づくりにおいて、大変重要な位置を占めていました。 門前町では、神社や寺院を中心に街が形成され、城下町でも、武家地、町人地、寺社地などに町割りされて計画して