top of page

ニッポン・シアター④ 世界の理解基準との並存

  • 2022年3月9日
  • 読了時間: 2分

歌舞伎の海外公演では、派手で受けの良い「毛振り」をローカル音楽で演じるなどプログラムを取り入れるなど、演目にも工夫するそうです。一方でベルリンオペラ座での能楽公演のように、余計な解説など不要なほど洗練された観衆が、本質をパッと理解してくれる経験もあると言います。相手に合わせなくても、本物は国やジャンルを超えて通じ合うということもあるようです。

Netflixにおけるイカゲームのヒットに見られるように、「普遍的なわかりやすさと深読みしたい人にとっての奥行き都を併せ持つ」事が必要です。デスゲームのルール表現のわかりやすさなど間口の広さが求められると同時に、韓国の格差社会や競争社会という背景や、キリスト教的なメタファーを感じるというハイブリッド構造が必要です。

これからのニッポン・シアターには初心者大人数対応の大ホールと、少人数の上級者を対象にした小ホールの二段階が必要になります。大ホールでは、演技の外国語解説はもとより、場合によっては超歌舞伎的な演出やプロジェクションマッピングが有効かもしれません。とにかくライトユーザーを増やすという目的に沿った展開が必要です。飲食店運営で「3回通えば常連になる」という通説があります。一回目は「すごい」というインパクトを与え、2回目で周辺情報含めて理解が進み、3回目になるとコミュニティにも慣れて、少し自慢できるウンチクも語れるようになる。このような観劇体験が提供できると良いのではないでしょうか。その経験を経て洗練された観客が、少人数・上級者向けの演目を体験するのだと割り切ってはどうでしょうか。

 
 
 

最新記事

すべて表示
A.体験プログラムモデル メタディベロップメント 13

― 推し核を「体験」として価値化し、短期回収を可能にする仕組み ― 【内容】 第1章 体験プログラムモデルの基本構造と位置づけ 第2章 体験プログラムモデルが成立する価値と収益の構造 第3章 具体的な事例に見る、短期投資回収が可能な収益性 第1章 体験プログラムモデルの基本構造と位置づけ 体験プログラムモデルは、推し核型都市開発における最も基本的な収益モデルであり、同時に他のモデルへと

 
 
 
推し核の三要素 メタディベロップメント 12

【内容】 第一章 「推しのタネ」という土壌をつくる 第二章 推し化する行為と儀式の設計 第三章 応援を資産化する仕組み 第一章 「推しのタネ」という土壌をつくる 本章では、推しが生まれるための第一要素について整理します。 推しが自然発生的に生まれるためには、まず「推しのタネ」となる人材や存在が、継続的に露出し、関わることのできる状態で用意されていることが不可欠です。 ここで重要なのは、完成

 
 
 
推し核構造 メタディベロップメント 11

【内容】 第一章 「誰を推すか」ではなく「推しが生まれる構造」を設計する 第二章 三つの要素が推しを生む 第三章 再現性と持続性をもたらす都市モデル 第一章 「誰を推すか」ではなく「推しが生まれる構造」を設計する 本章では、「推し」が生まれるための構造設計という視点について整理します。 従来の都市開発やコンテンツ開発では、特定の有名人やキャラクター、強力なIPを前提とし、それを「推し」

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page