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シン経営教育 シン都市経営 ⑤

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 8月22日
  • 読了時間: 4分

【内容】

  1.  AI 時代だからこそ重要な価値創造

  2. ドンキホーテ経営の革新性

  3. シン経営教育

 

 

1.AI時代だからこそ重要な価値創造

現代は、誰もがAIという“部下”を持つ時代になりつつあります。

AIに任せられる部分が増える中で、人間に残される仕事は価値を創造する経営の領域だけだと考えられます。そして、この意識を持てない人は取り残されかねないのではないでしょうか。

日本において希少な労働力を代替させるために使える「豊富な何か」は、「データ」と「AIやロボットへの信頼」だと岩尾さんは指摘します。

日本はアニメやマンガの影響でAIやロボットに抵抗がありません。これは諸外国にはない強みだと言えます。

このように考えると、特に日本においては、今後は「組織内での役職に関係なく、AIやロボットを部下として上手に使えること」の重要性が増していくのではないでしょうか

また、AI時代にはデータがエネルギー源とされますが、日本は高品質な医療や自動車などの膨大なデータを活かすポテンシャルを持っています。

「良質なデータ」という資源の組み合わせ方は無限に存在し、無限に価値を生み出せるという「価値無限思考」こそが、日本の停滞を打破する鍵になると岩尾さんは主張されています。

 

2.ドンキホーテ型経営の革新性

話は変わりますが、ドン・キホーテの売場づくりが革新的と評される理由は、大胆な権限委譲と専門店化にあります。具体的には、売場を二十以上に細分化し、各担当者に商品仕入れから棚割り、値付け、在庫管理、販促までを一任しています。パートやアルバイトを含む従業員一人一人が“自分の店”として経営意識を持つように促すことで、「どうすれば目標の粗利益率を達成できるか」「どのようなアイデアなら売上が伸びるか」を必死に考え、驚くほどの情熱を注ぐようになりました。売場が競合しないため、他の担当を妨害しても自分の利益にはつながらず、むしろ隣接する担当が繁盛するほど全体の集客が増え、個人の売上も伸びるという好循環が生まれます。また、担当範囲が重ならないことで足の引っ張り合いが起こりにくく、互いに刺激し合う関係が築かれます。自分のアイデアが売上という形で評価されるため、試行錯誤を繰り返すうちに店舗全体の活気に貢献し、一人一人の熱量が合わさった結果、驚異的な業績へとつながりました。このような仕組みは、大型チェーンが一括管理で運営する常識を破り、スタッフの自主性と創造力を最大限に引き出す点で革新的といえます。結果として、常識に囚われない豊富な陳列や遊び心ある演出が生まれ、消費者も“宝探し”感覚の買い物を楽しめるのが特徴です。ドンキの店内では、この「狭くて深い」担当区分を通じて、まさに“任せたら、ちゃんと出来た”を体現し、独自の売場づくりで顧客を惹きつけているのです。これからの AI時代の起点になる「データ」を生み出す際に、ドンキホーテ型経営による「多様なデータ」が収集できればどうでしょうか。日本をはじめとする近代社会が陥りがちな「画一的なデータ」ではない、「多様なデータ」が上質なデータと言えるのではないかと考えます。


3.シン・経営教育

日本企業が高度経済成長期に示したように、価値創造の知識を組織全体で共有することで大きな力を発揮できることが証明されています。

その上で、高度経済成長期の「需要=ゴールが明らかな競争」から、成熟社会では「適切なゴールを設定する競争」へと変化する時代への対応していくことが大切です。

「QC志向」から「VC志向」への進化が求められているわけです。

経営者は経営知識と経営意識を従業員に共有し、従業員は自分も人生の経営者だという意識を持って仕事に前向きな責任を持っていく事こそが、ポスト資本主義社会の姿ではないでしょうか。

①資源は有限でも、資源の組み合わせ方は無限であり、資源の組み合わせ方から価値は生まれるから、価値創造は無限でありうる。

②価値無限というパラダイム(思考枠組み) ならば、分断は起きようがない。 

③価値創造をおこなうために必要な経営知識と経営意識という資本(生産手段) は無限に増殖可能である。

④日本において「失われた 30 年」でこびりついた価値有限思考という「思考のクセ」から脱却しなければいけない。

現状の日本社会で問題になるのは「子どもや孫の世代の雇用を大量に創出する、次世代の大企業が生まれてこない」ことでしょう。

だれもが価値を創り合う主体となる「価値創造の民主化」こそが、次の世代を支えるユニコーン企業を生み出す原動力になると考えます。

かつての日本のように、教育を広く行き渡らせることで世界トップクラスの人材を育成できれば、「みんなで豊かになる」という東洋的な理想を実現できるかもしれません。

リーダーの役割は「価値奪取思考からの脱皮を促す」ことにあります。

岩尾さんは、価値創造の民主化と「日本がもう一度豊かになる」という目標を掲げ、AIをはじめとする新時代のテクノロジーを活用しながら、社会全体が価値創造の輪に加わることが重要だと主張されています。

 
 
 

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