FIACSの事務局にはメンバーから複合都市開発における「コンセプト」策定の依頼を受ける事があります。
いろいろヒアリングしてみると「建物の設計はドンドン進んでいくけれど、お店やオフィスなど中身の方向性が迷走している」ということが殆どでした。
従来の都市開発では市場調査で浮かび上がるターゲットを基に「コンセプト」などで基本方針を示せば、その方針でプロジェクトがまとまって前進していました。それが超成熟社会で市場が見えにくくなっている上にグーグルで検索すれば可否どちらの情報でも揃える事が出来るようになって、さまざまな方向性が選択肢として検討可能になってきているのです。
つまり「市場調査を基にしたコンセプトでは信用も推進も出来ない」状況なので、従来型コンセプトにすがる事ができなくなってきた訳です。
そんな時に私からは「コ・クリエイション」プロセスを提案します。
プロジェクトチーム+外部ブレーンでのワークショップなのですが、最初にこのステップで自分たちは「何をしたいのか?」についての方向性を共有すると比較的スムーズに構想策定が可能になります。
正解がない時代になって「この先どうなるのか?」ばかりを気にしていてもらちが明かず「自分たちはどうしたいのか?」を見極めた上で、その実現の為には何が必要なのか?
リスクを低減するにはどうすれば良いのか?
などを検討しいくプロセスが必要なようです。
超成熟社会における新しい事業推進プロセスです。
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