top of page

コンセプトとは? ベクトル・メイク ②

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2024年12月20日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. コンセプトとは何か?

  2. 都市開発の各段階

  3. 各段階のコンセプトの特徴

 

 

1.コンセプトとは何か?

コンセプトとは一般的に「概念」と訳されます。

もう少し詳しい説明では、「全体を貫く骨格となる発想・観点」と定義されますが、これだけでは意味が通じませんね。

コンセプトを目的、目標、課題などの中で位置付けてみると、下記のようになります。

  1. 目的:「〇〇のために〇〇したい」(※目的を達成した時の姿がビジョン) 

  2. 目標:「目的達成のための定量表記される目印」(※目的に向けた役割がミッション) 

  3. コンセプト:「目的に至る道筋(=勝ち筋)」 

  4. 課題:「現状と目標との差異のポジティブ表現」 

  5. 問題:「発生している状況のネガティブ表現」

と整理されます。

コンセプトとは、目標と課題との間に位置付けられ、一定の方向性を示す役割になる事がわかります。

 

2.都市開発の各段階

また都市開発においては、初期の構想から開業後の管理運営まで様々な段階と役割があります。上流から整理すると書きの5段階になります。

  1. 企画・構想(開発)段階:都市開発の目的・方向性を決めます。

  2. 施設(コンテンツ)計画段階 :その目的のために何を、どの規模で作るかを検討します。

  3. 設計段階 :前段階で設定された施設を、どう作るかを検討します。

  4. 建設段階 :設計に従って建設する段階ます。

  5. コミュニケーション・管理運営段階 :作った施設を話題提供しながら、どのように育てていくのかを検討します。

 

各段階を進めるに当たっては、基本的に前段階のコンセプトを下敷きにして、各段階の計画条件を踏まえて、当該コンセプトが設定されていくことになります。


3.各段階のコンセプトの特徴

それぞれの分野や役割から、コンセプトは伝えるべき対象や特性が異なる事にも注意が必要です

  1. 「③④」の段階では、Bto B(①の場合は行政対象のBto G を含む)間でのコンセプト伝達なのに対して、「②⑤」は消費者も含めたBtoBtoC, 「④伝達するため、伝えやすさが求められるという具合です都市開発では様々なステイクホルダーが関わるため、各段階でそれぞれの推進主体によってコンセプトが策定されます。

    中でもとりわけ重要なのが、事業主体が検討する①企画・構想(開発)段階コンセプトで、これを如何に②施設(コンテンツ)計画段階のコンセプトに落とし込むかが、プロジェクト全体の一貫性に関わってくると言えます。

    事業関係者だけでなく、地域コミュニティを含めた幅広いステイクホルダーに、事業者としての意志を示し、理解と共感を得るためのメッセージになります。

  2. .「④⑤」の段階が「HOW:どのように作る・育てるのか?」の方向性を示すのに対して、①企画・構想(開発)段階では「WHY:誰のために、何のために作るのか?」 ②施設(コンテンツ)計画段階は「WHAT: 何を、どの規模で作るのか?」の方向性を示すことになるのです。

 

  1. 開発コンセプトは、「WHY:誰のために、何のために作るのか?」に対して、目標と課題の間で方向性を示す概念。

  2. 施設コンセプトは、「WHAT:その為には、何をどの規模で作るのか?」に対して、目標と課題との間で、方向性を定める概念

とまとめる事ができそうです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
基本方針 共体験デザイン ⑤

【内容】 第1章 「共体験デザイン」の視点 第2章 「共体験デザイン」の基本方針 第3章 「共体験デザイン」の具体化方策     第1章 「共体験デザイン」の視点 都市開発において「共体験」を軸にした計画を進めるためには、空間・社会・時間・経済という四つの視点から捉えることが重要です。 ⑴空間の視点 都市の価値は「建物」そのものではなく、「建物と建物の間に生まれる生活」に宿ります。ベンチや段差、可

 
 
 
共体験の課題 共体験デザイン ④

【内容】 第1章 都市開発における「共体験」研究の現在地 第2章 都市開発における共体験研究の課題 第3章 展望に向けた問いと今後の方向性   第1章 都市開発における「共体験」研究の現在地 「共体験(Co-experience)」はもともとHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)の分野で定義された概念ですが、現在では都市デザイン、社会学、文化研究、心理学など幅広い領域で活用されていま

 
 
 
共体験研究の変遷 共体験デザイン ③

【内容】 第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 第2章 共体験の社会的接合と都市研究への展開 第3章 共体験の測定・検証と都市開発への統合   第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 都市開発における「共体験」の研究は、1960年代から80年代にかけて、公共空間における人々の行動観察から始まりました。 ウィリアム・ホワイトの『The Social Life of Small Urban Spaces

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page