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コリビングの展開 コリビング ⑨

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 3月31日
  • 読了時間: 4分

【内容】

  1. 社会人のための「プチ大学」

  2. 「コミュニティ」の限界

  3. 「リーグ戦方式」での競創

 

 

1.社会人のための「プチ大学」

これまでの提案に共通しているのは、コリビングの価値を左右するのは、共有施設・サービスの利便性だけでなく、オシャレな内装や家具などのデザイン性でもなく、そこに集う人たちに「ワクワクを与えるプラットフォーム」を提供する事だと言うことです。

コリビングを「大学に見立て」て、イノベーションや地域や健康などのテーマに沿った「授業(プログラム)」を繰り返すことで、参画の輪を広げていってはどうでしょうか。

社会人こそ学びやリスキリングが必要だと言われますが、改めてリアル「大学」に通うことはハードルが高いといえます。

大切なことは「学びの継続」ですので、継続可能なコリビングでの実施プログラムは非常に有効だと考えます。

飲食店運営の通説に「三回通えば常連」と言うものがあります。

二回・三回と顔を合わせる中で打ち解けて、顔見知りの常連として交流していくということです。

コリビングでもプログラムを通じた「常連同士」が、関心事を深めていきたいときは、大学における「サークル活動」として支援していけば様々な分野に広がっていきます。

学びの機会と同時に、自分の会社以外の人達と繋がっていくことによって、視野を広げ自己肯定感を高める事が期待されます。

コリビングは地域における「プチ大学」として機能していくのです。

 

2.「コミュニティ」の限界

コミュニティは、ビジネス的に考えると、お互いに協力し合いながら、収入を上乗せし、コストを低減するいわゆる「共創」経済圏を作る仕組みです。

その求心力は、「コアとなる個人の熱意」であり、「良いこと」×「面白さ」が推進力になっていたりします。

企業コミュニティを長年運営されてきた中村伊知哉氏は、「コミュニティ継続のポイントは、いかに刺激的なプロジェクトを、定期的に打ち出せるかにかかっている」と仰っていました。

共感や共創という「火」は、常に「風」を送り続けないと、弱り細っていきます。

コミュニティの最大の敵は「マンネリ」だと言えます。

コミュニティは、立ち上げの手間は掛かりますが、軌道に乗れば、比較的スムーズに拡大していきます。

しかし、コミュニティメンバーの顔が見えなくなる規模になってくると、活動が惰性的になりますし、活発に交流しているのは一部のメンバーだけという状況になってしまいます。

企業組織でも同様のことが起こりますが、企業の場合は「利益」という、共通の目標を掲げることが可能です。

「利益」という前提目標が無い「コミュニティ」だからこそ、「競争原理」を利用して強化していくこと重要ではないでしょうか。

コンセプトを強化しながら、コミュニティを維持・活性化される仕組みが、「リーグ戦方式」による「競創」だと考えます。

「共創」から「競創」への進化の提案です。

 

3.「リーグ戦方式」での競創

コリビングのコンテンツを様々な人が楽しめるサッカーのリーグ戦のように編集した上で発信してはどうでしょうか?

ロナウドやメッシのようなスーパースターは別格ですが、プロサッカーでも一般的に、「個人」ではなく「チーム」で認識されて、まずファンが付きます。

さらには「リーグ」としてのグルーピングにより、存在感と価値が可視化しています。

プロサッカーはリーグ戦形式で試合を繰り返し、継続的なコンテンツとして認知・定着させています。

さらに試合内の様々なコンテンツを名勝負集やゴール場面集などに再編集したり、ベンチ裏の様子、選手インタビューなど様々な追加・スピンアウトしたコンテンツで、資産としての魅力を膨らませていくのです。

いくつかのコリビングでリーグ戦を開催することを提案します。

コリビングの特性に合わせた「遊・文化」テーマ(食、音楽・ダンス、アート、マンガ・アニメ、ゲームなど)で、まず複数の担い手有志のチームを作ります。

そのチーム同士がリーグ戦形式で定期的に対戦を続けていくのです。

リーグ戦方式で、コリビング同士が「コミュニティの質」を競いあうことで、コミュニティ運営が「内向き」ではなく「外向き」になり、強化されていくのだと考えます。

 
 
 

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