top of page

ウォーカブルの壁と可能性 遊歩都市 ④

  • 2023年11月29日
  • 読了時間: 3分

【内容】

  1. 道路に関する規制

  2. 法律よりも周囲の理解

  3. ほこみちの可能性



1.道路に関する規制

ウォーカブルな街を展開する際の規制として、道路の場合は「道路法」と「道路交通法」があります。

それぞれの「禁止行為」「許可や免許などの手続き」について規制されています。

道路交通法第76条「何人も、交通の妨害となるような方法で物品をみだりに道路においてはならない」とあります。

具体的には歩道の真ん中にテーブル置くような行為は禁止されていますが、裏を返せば通行の邪魔にならないスペースであればテーブルを置くことは禁止されていないということになります。

同様に道路法第32条で「他の人がその場所を使えない形で使う」ことを指す「占用行為」については許可が必要だと記載されていますが、一時的に道路を使う行為は占用行為の対象にならないという自治体もあることが分かります。

いずれも法律を読めば、問題ないやり方があることが分かりますから、「行為を制限」しているのは私たち自身の思い込みの場合が多いようです


2.法律よりも周囲の理解

法律とは別にもう一つ気にしなければいけないのが、「対人関係(通報者)」だそうです。

直接やり取りすることなく、当事者が知らない間に行政や警察に通報されてしまうことがあるのです。

公共空間のルールは現認主義であるものが多いのですが、警察などは通報を受けると、「行為の中止」を指導せざるを得なくなります。

実現を左右するのは「法律よりも周囲の理解」ということになります。

現代ニッポンは、自分が我慢している事を、我慢せず行動する人間に対して非常に不寛容な社会になっています。

そんな「もやもやルール」に縛られてつまらなくなっている最たるものが、公共の屋外空間と言えます。

傍観者を通報者に変えてしまわないために、お付き合いのある地域の方々には、早いうちから趣旨や概要説明を重ねておくことが大切です。

また警察には、予め目的や意義を伝え、問い合わせや通報があった際にも、電話越しにそのまま回答できる材料を提供しておくなどの対策が必要です。


3.ほこみちの可能性

ウォーカブルな街づくりを推進するエンジンとして期待されるのが、「歩行者利便増進道路制度(通称:ほこみち)」です。

そのポイントは、「①特例区域での道路占用の柔軟化」「②民間事業者の公募選定」「③専用可能期間が5年から20年に延長」などです。

車道を減らして歩道を広げたり、カフェやベンチの設置など、道路空間で歩行者の賑わい空間整備が可能になります。

公共空間に対して定められているルールは「安全性の担保」と「秩序の維持」を目的にして、います。

具体的には、①占用期間専用制度が複雑②道路管理者との対立構造③警察、保健所、消防などのハードル④屋外広告物条例などが、ハードルとして挙げられます。

ウォーカブルな街づくりには、エリア限定、時間限定から始まる「小さな実績」をもとに、ルールを少しずつ更新していく、粘り強いスタンスが必要だと言うことです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
A.体験プログラムモデル メタディベロップメント 13

― 推し核を「体験」として価値化し、短期回収を可能にする仕組み ― 【内容】 第1章 体験プログラムモデルの基本構造と位置づけ 第2章 体験プログラムモデルが成立する価値と収益の構造 第3章 具体的な事例に見る、短期投資回収が可能な収益性 第1章 体験プログラムモデルの基本構造と位置づけ 体験プログラムモデルは、推し核型都市開発における最も基本的な収益モデルであり、同時に他のモデルへと

 
 
 
推し核の三要素 メタディベロップメント 12

【内容】 第一章 「推しのタネ」という土壌をつくる 第二章 推し化する行為と儀式の設計 第三章 応援を資産化する仕組み 第一章 「推しのタネ」という土壌をつくる 本章では、推しが生まれるための第一要素について整理します。 推しが自然発生的に生まれるためには、まず「推しのタネ」となる人材や存在が、継続的に露出し、関わることのできる状態で用意されていることが不可欠です。 ここで重要なのは、完成

 
 
 
推し核構造 メタディベロップメント 11

【内容】 第一章 「誰を推すか」ではなく「推しが生まれる構造」を設計する 第二章 三つの要素が推しを生む 第三章 再現性と持続性をもたらす都市モデル 第一章 「誰を推すか」ではなく「推しが生まれる構造」を設計する 本章では、「推し」が生まれるための構造設計という視点について整理します。 従来の都市開発やコンテンツ開発では、特定の有名人やキャラクター、強力なIPを前提とし、それを「推し」

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page