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そもそも「会社って何?」:「都市×会社」2.0 ②

【内容】

  1. 会社とは?

  2. 株式公開のメリット

  3. 株式公開のデメリット




1.会社とは

会社とは、「利益を追求することを目的に、人々が集まって作られた集団」と定義されます。

法律上の概念では「法律上の自然人と同じ存在とみなす(=法人)」とされています。

経済センサス(2012年)によると、全国の法人数約196万社のうち、約171万社が株式会社になっています。

会社の形態の中で最も多い「株式会社」は、株式を発行してより多くの資金を集め、そのお金で、世の中に役立つモノ・サービスを生み出していく活動体です。

「会社とは何か?」を問うことは、「信用の生態系の中で、価値共創をどのように実践・成就させるのか?」を問うことでもあります。

多くのお金を集め、活動し易い「株式会社」こそ、資本主義が支配する「都市」において、最適適合したマジョリティと言えます。

株主は、会社の活動に直接参加するのではなく、株主総会で、会社の経営を任せる「取締役」を選びます。

お金を出す「株主」と、経営を担当する「取締役」とに、役割を分けることで、株式会社の活動が円滑に進むように、工夫されています。

儲かったお金は、給料として「働く人々の暮らし」を守り、配当として「株主の利益」を守り、設備投資として「世の中をより豊かにする」ために使っていきます。

そしてこの成長活動は、止まる事なく続けられていくのです。


2.株式公開のメリット

株式の新規公開(IPO)は、起業の第一目標になっています。

株式公開とは、自分の会社の株式を、証券会社を通じて、誰でも自由に売買できるようにすることで、言い換えれば、会社が創業者の私的なものから、社会一般の公のものになるということです。

株式公開には、業績や財務内容などの厳しい基準が設けられています。

この高いハードルを超えて、株式公開するメリットは、第一に、資本市場を通じた資金調達が可能になります。大規模な資金調達を借り入れではなく、自己資本として調達できます。次に会社の社会的信用が飛躍的に高まります。知名度も上がり、新卒採用の募集も楽になり、金融機関からの融資も受けやすくなります。

そして、創業者利益の実現があります。創業の段階のリスクと苦労を、誰よりも背負ってきた創業者が、数億円、数十億円の資産を手に入れられます。

これらのメリットが、株式公開を促し、会社の拡大、資本の拡大を加速させていくのです。


3.株式公開のデメリット

当然 株式公開のデメリットもあります。

最大のデメリットはM&Aのリスクの高まりです。自社株式の自由な売買は、会社にとって望ましくない株主が現れる危険性を孕んでいます。

また上場企業は、投資家から経営方針や利益配分のあり方について、厳しい要求を突きつけられることになります。

さらに近年は、投資家の短期利益志向が進み、企業にとって長期戦略や事業再編のハードルにもなっています。

この動向を踏まえて、株式をいったん非公開化して、改革に伴う株価急落を避ける道を選ぶ企業も増えてきました。

このように(上場した)会社は、常に成長を求められます。まさに「成長か?死か?」なのです。

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