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「身体ルネサンス」の方向性:「身体ルネサンス」の街づくり ⑦

【内容】

  1. 身体性が失われる都市環境

  2. 「身体ルネサンス」スタイルの重要性

  3. 「身体ルネサンス」ための生活プラットフォーム


1.身体性が失われる都市環境

これまでの論点を整理すると以下の5点になります。

  1. 都市の「脳化社会」化と、無思考社会の弊害

  2. 「身体性」を生かした「実践・知覚・学習」こそが、AIとの差異。

  3. 身体性の再生には、東洋的な身体性実践主義の見直しが有効

  4. 五感、特に触覚的な質感を失った現代都市

  5. 「学び」「出会い」のためには「姿勢」が重要


そして知能は、環境との相互作用を通じた「実践・知覚・学習」の蓄積であり、生まれて最初に見た動くモノを親と思い込んでしまう「ひよこ」や、「おふくろの味」「興味=質×親密さ」と同じ理屈なのです。

現代都市において、消費的受動性な生活の中では、偏った世界しか体験できません。

消費生活における「提供側」と「受容側」との関係を見直す必要があるのです。

客だから、消費者だから、商品・サービスを提供されて当たり前と言う関係は、一度築かれてしまうと、なかなか再構築することは難しいのですが、この関係・姿勢を維持する限り、「学び」も「出会い」も活かせません。

意図的に主体的・身体的に「実践・知覚・学習」できる環境づくりが必要なのです。


2.「身体ルネサンス」スタイルの重要性

ネットとの役割分担を前提に、リアル都市の意義を考えると、日常的に身体感覚(=五感)を覚醒させる環境が重要です。

温度・湿度及び光環境ともに一定に保たれ、最小限の移動で済み、パソコンやスマホなどを通した視覚情報中心の現代の都市環境は、身体感覚とは真逆の不適切環境ではないでしょうか。

建築家の安藤忠雄氏が「雨は友達、風も友達@住吉の長屋」とコメントしていましたが、日本人が本来備えていたはずの身体感覚です。

しかし郊外やリゾート地ならまだしも、現代都市での日常生活に「この自然」を埋め込むには、相当の覚悟が必要で、現実的とは言えません。また公園などのように「単なるリフレッシュ機能」でも意味がないのです。

単に眺めるだけの緑よりも、菜園などのように土の感触を感じ、さらに味わうこともできる五感を刺激する生活、呼吸と身体性とを丁寧に実感する生活を基盤にして「身体ルネサンス・スタイル」を提案します。

経済を中心とした「脳的社会ライフスタイル」を補完・共生するための、「身体ルネサンス・スタイル」の実現です。


3.身体ルネサンス」ための生活プラットフォーム

「身体ルネサンス・スタイル」では、単に「自然とは共生すべき」という事ではなく「自分の中の自然性を実感できる環境」が重要です。

都市における「身体ルネサンス」を実感するための生活プラットフォームとして、「A:アーバンファーミング」と「B:ヨガ・プラス」を提案したいと思います。

詳細は次回以降に説明しますが、人・身体・生活との関係性をフラットに再構築することで、脳化社会の暴走を抑え、サスティナブルな社会構築のキッカケになると考えます。

もちろんこの場所だけで完結するのではなく、郊外との連携が有効です。

本格的に大自然と共生するための都市内のリハビリ環境といえます。

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