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「方策4」デジタルツイン 多次元開発 ⑧

  • 2024年10月21日
  • 読了時間: 4分

【内容】

  1. 大型ライフスタイルショップの限界

  2. AR外商ラウンジ

  3. ライフスタイルウォール&ARショップ

 

 

1.大型ライフスタイルショップの限界

ファッション店舗は、来店機会を増やしたり差別化のために、ブランドの世界観を提示する手段として、アパレルだけでなく雑貨やインテリアなどを横断的に扱う「ライフスタイルショップ化」を志向してきました。

そうなると売り場面積が増え、賃料負担が重く、売り場効率も悪くなってしまいます。

代表的なライフスタイルショップである、「ロン・ハーマン@東京・千駄ヶ谷」は、1000㎡の店舗に、男女ファッションや雑貨はもちろん、インテリアやカフェまで併設されています。

日本橋の「誠品生活」や各地の「蔦屋書店」も、本を媒介にしてライフスタイルを訴求した上で、そのコンテンツと関連した商品を販売しています。

全てをリアルの並べようとすると、大規模な店舗にならざるを得ません。

資本力のある大企業による旗艦店か、ディベロッパー側が集客のために特別待遇で誘致するケースしか、実現性がなく一般解にはなりません。

大型のライフスタイルショップの限界が、リアルな店舗を起点にしたARコンテンツの拡張の可能性を感じさせます。

 

2.AR外商ラウンジ

AR技術を活用すれば、「リアル店舗はどのように魅力化できるのか?」について、(株)エイベックスでプロデューサーを務める中前省吾氏に伺ったことがあります。

彼は「アンダーグラウンド」というコンセプトで、「多彩な裏ショップ」を説明してくれました。

  1. 100円ショップの裏では、100万円以上の高級品を販売するなど、「正反対のモノを売る裏ショップ」が、考えられます。

  2. リアル店舗は、小さい規模だけれど、裏空間では、膨大な在庫数を誇るマニアックな専門店など、「リアル店舗からは想像もつかない裏ショップ」も面白いと思います。

  3. 個別のリアル商品を起点にして、「スポーツメーカーが作るドレスシューズ」や、ファストフード店の裏での高級メニューなど、「真逆のブランディング」も可能になります。

  4. ロゴやモチーフが、上下左右で反転していたり、アイスショップでホットクレープなど「ギャップを楽しむオリジネル商品」の販売も考えられます。

 

その他、個別のイベントでも、地下駐車場を活用した「ARイベントの開催」や、リアルなライブペイントの裏側で、「リアルタイムに作品の中に入り込めたり」、リアルな街なかのオブジェを起点にした「オンラインゲーム」などのアイディアも有りました。

居酒屋などが、常連にだけ提供する「裏メニュー」感覚で、いろいろなアソビやコミュニケーションを展開する「AR裏ショップ」「AR体験コンテンツ」が可能になるという事です。

もちろん「裏」だけでなく、「表」の商品の販売促進にもAR技術は有効です。

例えば、ロン・ハーマンと同じように、アメリカ西海岸風の内装を施した「カフェ」をフックにしてはどうでしょうか。

カフェに並んでいるファッション、雑貨・クラフト、食材などの在庫をAR展開して提示するのです。

これでしたら100㎡程度の面積でも、十分展開可能です。

同様に、南欧スタイルや北欧スタイル、アジアンテイストなど様々な展開が想定可能です。

伊勢丹新宿本店の個人外商売上は約800億円と言われます。

「The Lounge」という特別な空間での接客と、顧客データを分析した上での様々な商品提案の成果です。

ここまでの高級感はないものの、顧客データとの連動も可能になりますから、一種の「AR外商ラウンジ」として機能するのではないでしょうか?

 

3. ライフスタイル・ウォール&ARショップ

さらに「店舗」という区画・空間だけではなく、共用部の「壁面」を活用できないでしょうか。

この場合、分かりやすいフックが必要で、「マンガ・イラスト」が有効ではないかと考えます。

先日 日本科学未来館で開催されている「刀剣乱舞で学ぶ日本刀と未来展」を見にいきましたが、日本刀をキャラクター化した上で、日本刀の歴史や製法、それぞれの特性などを説明しており、若い女性を中心に、インバウンド客まで非常に幅広い人たちが来館していて「マンガ・イラスト」の力を実感しました。

ライフスタイルウォールの制作には、魅力ある世界観を作る、想像力と描写力に長けた漫画家が適任で、例えば西海岸風であれば、「わたせせいぞう」さんによるイラストなどが、好例だと思います。

マンガ・イラストに仕込まれたマーカーを介して、 ARコンテンツやEコマースに誘導していけるのではないでしょうか。

商業施設のパブリックスペースの様々な壁面を、「垂直の店舗」と見立てることができると、出店ハードルが低下すると同時に、パブリックスペースへの投資意義が高まり、上質な空間の提供が可能になると考えます。

 

 
 
 

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