top of page
検索

「リアル×バーチャルの新たな世界」 吉美

 このままコロナ禍を経て、バーチャル中心の世界になったらと心配する人が多い。幼い頃テレビでみた烏賊みたいな火星人のように知的生物の成れの果てのように進化してしまうのではと。(笑)

 映画やドラマの聖地巡礼が流行っているがあれはバーチャルを求めに行っているのか、リアルを求めに行っているのか。 

バーチャルだけだと空虚感が出てしまい、リアルだけだと閉塞感が出てしまう。人は既にその欠点に気がついて、「ミックスドユウス」その中間領域を知的に創造するように進化しているのだろう。烏賊火星人にはならないようだ。(笑)

 その中間領域を目指す進化した人々にとって最も大事なのはその扉を開けてくれるインパクトの強い個性である。そして、バーチャル、創造力の基礎となるのが魅力的なリアルな体験であり、街である。          

 現在のリアルな街の力強さと魅力は予測できない、数式に基づかない際限のない可能性だと思う。特に日本の街は自然発生的に集積した都市で秩序どおりではない。一本先の路地に何があるか、先月と違う街になっているかもしれない。季節や天候や誰といくかや気分次第でもリアルな街が変わっていく。それが面白い。人は予測できないことが好きだ。行かないといつまでも画面の二次元的なもので自分の街とはならない。個性のある街は自分自身で作るものだ。それに気がついた人は街が好きになり、足を運び、創造力を高め、素晴らしいバーチャルも作り出し、新たな中間領域を切り開いていくのだと思う。

 だからリアルが好きな人もバーチャルが好きな人も街に行きましょう!

最新記事

すべて表示

【内容】 1.墨田区立川3丁目の奇跡 2.地域の再構築 3.「初心者1st」で組み上げ直す 1.墨田区立川3丁目の奇跡 廃れた「お祭り」を、「子ども」をきっかけにして復活させた事例があります。 20年以上前は、神輿の担ぎ手は同好会頼り、盆踊りは高齢者のカラオケ大会になってしまい、新しい担い手が寄り付かなかった「立川3丁目の夏祭り」は、地元の久保田健一さんの奮闘を中心に、蘇りました。 神輿の担ぎ手を

【内容】 1.これまでの振り返り 2.お祭りの構造を再考する 3.お祭りアップデートの方向性 1.これまでの振り返り ①全国に30万あるといわれる日本の「お祭り」は、2016年「山・鉾・屋台行事」,2021年「来訪神:仮面・仮装の神々」として、ユネスコ登録され注目を浴びます。華やかで参加性もあり、インバウンドにも人気な一方で、担い手不足などで、消滅の危機に瀕した祭りが多い状況です。 ②お祭りとは、

【内容】 1.「〇〇不足」の根本原因 2.日常と非日常とのズレ 3.誰のためのお祭りなのか? 1.「〇〇不足」の根本原因 「お祭りの魅力・効用」と同様に、「お祭りの課題」として挙げられるの、下記の4点です。 ①人手不足 ②資金不足 ③宣伝不足 ④アイディア不足 では、何故このような「〇〇不足」に陥るのでしょうか? お祭りの魅力が、「日常の中の、非日常性によるガス抜き」だとするなら、この「日常と非日

bottom of page