top of page

「コロナ禍を経たリアルな街の強みと可能性」  久米設計 豊永正登

  • 2021年4月26日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年4月29日

職住近接と言われ始めてどのくらい時間が経っているのかわかりませんが、このコロナ禍にあって、その職住の距離感がテレワークによる多様な働き方によって、さらに郊外や地方に移住していく人、通勤による感染リスクを回避するためにさらに都心のオフィス併設のSAやタワーマンションに移ってくる人といったように二分化していると言われています。

電車などによるオフィスワーカーの移動が在宅勤務やフレックスタイムによって、朝晩のピークが平準化され(利用客そのものも減少)、ある程度この状態が定着すれば(それを見越して、JR東日本は、そうした利用状況に合わせて時間帯別運賃の導入を模索しています)ピークにあわせて創られた電車のダイヤや駅の構造、巨大なオフィスロビーやエレベーターの数、さらにはそれらを支えるエネルギーインフラも平準化されたデマンドにあわせて、将来的にはコンパクトで分散化されていくと予想されます。そして、多様な働き方やライフスタイルによって、街の構造もマスを対象にしたものから、密を避け、特定少数のために、よりパーソナルなものや空間、時間の使い方へと変わっていきそうです。

このコロナ禍で、いわゆるサラリーマンは在宅勤務を経験し、会社に来ること自体が仕事の一部であったことを、より強く自覚することとなりました。

家で全く仕事をする習慣のなかった身にとって、在宅勤務はなかなかスイッチがはいらず難儀しましたが、緊急事態宣言発令中の昨年の今頃、WEB会議を夕方にはさっさと切り上げ、運動と称して近くの運河っぺりをぶらぶらし、運河に面したカフェのテラスで一杯やって帰ってくるのが日課となっていました。不謹慎かもわかりませんが、あの頃の爽やかな非日常感が忘れられない今日この頃です。

 
 
 

最新記事

すべて表示
第7章 社寺は情感を育てる文化基盤だった 情感資本によるしなやかな社会づくり ⑦

【内容】 1.社寺は、人生に寄り添う場所でした 2.社寺には、人々の情感を育てる作法がありました 3.現代にも、新しい社寺が必要です 1.社寺は、人生に寄り添う場所でした 神社やお寺というと、多くの人は「願い事をする場所」という印象を持っているかもしれません。 初詣では一年の健康を祈り、受験では合格を願い、お盆にはご先祖を供養します。 しかし、よく考えてみると少し不思議です。 お願い事がなくて

 
 
 
第6章 MINYOは暮らしを文化へ育てる 情感資本によるしなやかな社会づくり ⑥

【内容】 1.文化は、特別な日ではなく日常から生まれます 2.MINYOは、暮らしの情感を分かち合う作法です 3.小さな作法が、やがて地域文化になります 1.文化は、特別な日ではなく日常から生まれます 「文化」という言葉を聞くと、多くの人は伝統芸能や美術館、歴史的な祭りなどを思い浮かべます。 もちろん、それらも文化です。 しかし、本当に文化は特別な場所だけで育まれるものなのでしょうか。

 
 
 
第5章 現代のMINYOという発明 情感資本によるしなやかな社会づくり⑤

【内容】 1.私たちは、新しい作法を必要としています 2.MINYOとは、現代の作法です 3.MINYOは文化を未来へ編集する試みです 1.私たちは、新しい作法を必要としています これまで見てきたように、日本文化は長い時間をかけて、人々の情感を分かち合う作法を育ててきました。 民謡は歌を通して、人々の喜びや苦労を共有しました。 祭りは、一年の実りや願いを地域全体で祝い、共に生きる喜びを育て

 
 
 

コメント


Copyright © FIACS, All Rights Reserved.

bottom of page